黙々ゴルファーです。今回は『フォースペダル』という練習器具を使って地面反力してみました。
フォースペダルとは
『フォースペダル』は世界各国の男子トップゴルファーが集う「PGAツアー」で使用されたことで話題に。日本でも有名プロゴルファーが練習用ツールとして愛用するなど、今注目の練習器具だ。地面反力の体感習得、飛距離アップ、フォームの改善が期待できる。
フォースペダルの効果
- 地面反力を使って飛距離アップ
- テークバック時のスウェ―の防止
使用方法
左足の母指球の下にフォースペダルを置いて、切り返しの時に左足でフォースペダルを強く踏む。そうすると踏んだ力が跳ね返ってくる。反動で勝手に手とクラブが振られるようになる。踏む強さを強くするとそれに比例して地面からの反発も強くなり、ヘッドスピードが上がる。
両足の下に置いて使うこともできる。右足の下にフォースペダルを置くと、テークバックで右脚の内側で力を受け止めることができ、右腰のスウェーを防ぐことができる。また、右腰を高く保つことができるのですくい打ちの防止にもなる。
使ってみた
フォースペダルを使うと地面反力を体感できるとのことだが、そもそもゴルフスイングにおける地面反力とは何か?
地面反力とは、ニュートンの運動法則「物体Aから物体Bに力を加えると、物体Bから物体Aに同じ作用線上で大きさが等しく反対向きの力が働く(作用反作用の法則)」という原理を利用して得られる地面からのエネルギーのことだ。これをゴルフスイングに応用すると、物体Aは左足、物体Bは地面となり、ダウンスイングで左足を踏み込むとそのエネルギーが地面にぶつかって跳ね返ってくる。その跳ね返ってきたエネルギーを利用し、ヘッドスピードを加速させることで飛距離を飛躍的にアップさせることができる(はず)。
前置きが長くなったが、要するにダウンスイングで左足を強く踏み込んでスイングすれば良いのだ。しかし、これが中々難しい。器具を使わない状態で左足を強く踏み込んでも地面からの反力が感じづらい。また、強く踏み込もうとするとインパクトで体が左に流れてしまう。
そこで今回『フォースペダル』を使用した。テークバックで右腰がスウェーする癖があるので、上の写真のように右足にオレンジ、左足にイエローのフォースペダルを置いた。
おわかりいただけただろうか・・・。インパクトで左膝が伸びているのが。フォースペダルを踏み地面からの反力で膝が伸びているのだ。ここで大事なのが、地面を踏まずに、ただ膝を伸ばしているだけの動作になるのは間違い。地面を踏まずに膝を伸ばすとアドレスで構えた位置よりも体がインパクトで上昇、アーリーエクステンション(伸び上がる)の動作になり、ミート率の低下に繋がる。
踏んで(沈んで)伸ばすので、アドレス位置よりも伸び上がることはなくミート率も保つことができる。よって、膝を伸ばすことを目的にするのは間違いで、踏んだ結果、反力を得て膝が伸びることが正解。結果的に伸びる、ということだ。
右足の下にフォースペダルを置いたことで右膝、右腰の高さが下がらずキープできている。結果、すくい打ちの防止になっている。
使用してみて
昨今、ゴルフ界において『地面反力』というキーワードは定着しつつある。PGAのトッププレイヤーのスイングを科学的に分析すると、多くのプレイヤーが地面反力を積極的に使っているとのことだ。ぜひ私もその未知なる力(?)を獲得しトッププレイヤーに1ミリでも近づきたいと思い、今回フォースペダルを使用してみた。
フォースペダルを使用しない状態で左足を強く踏み込んでも地面からの反力が感じづらい。なんというか、ただ左ひざを意識的に伸ばしているだけのようなスイングになってしまうのだ。しかし、フォースペダルを置いて左足を踏み込むと、ポーンと力が跳ね返ってくるのをはっきりと感じる。小さなトランポリンを踏んでいるような感じだ。
あとはタイミングを合わせてスイングするだけ。ダウンスイングで左足を踏み込む→フォースペダルを強く踏む→力が跳ね返ってきて膝が伸びる→反動でクラブが振れる
私は5回ほど連続素振りをしてタイミングを計ってからボールを打つようにしている。フォースペダルを使ってスイングすると滅茶苦茶ビュンビュン振れる。滅茶苦茶、ビュンビュン、だ。
ヘッドスピードを計測すると平均で3m/sくらい上がった。ゴルフの飛距離はミート率や入射角など色々な要素が複合的に影響して構成されるため、単純にヘッドスピードが上がっただけで飛距離がアップするわけではないが、ヘッドスピードが飛距離アップを構成する上で重要な要素であることは間違いない。ビュンビュン振れることは良いことだ。
しかもこのフォースペダル。地面反力の習得以外にも様々な使い道があるように思う。右足の下に置いておくとスウェーが防止されるし、ダウンスイングで右足が早くめくれてしまうのを防ぐ効果(結果、上体が目標方向に突っ込まなくなる)もある。また、パッティングの練習にも使える。両足の下に置いてパッティング練習すると体が左右にぶれなくなりストロークが安定する。工夫しだいで色々な使用方法がありそうだ。
評価
【練習効果】
- 強く踏み込むと力が跳ね返ってくるのがはっきりと感じる。何度も素振りを繰り返せば徐々にタイミングが合ってくる。これを使うとヘッドスピードは確実にアップするだろう。また、右足の下に置くことでスウェー防止にもなるので汎用性は高い。
【使いやすさ】
- 軽量でコンパクトなので持ち運びは簡単。ゴルフバックにも収納できる。マンションでスイング練習をしても迷惑をかけることは無いだろう。ただし、屋外練習場で使用した場合、当然ゴルフシューズで踏みつけるため、使っていると段々汚れてくる。私は神経質な方なので練習後は水洗いしている。気にしない人はそのまま商品袋に入れておけば良い。ちなみに、商品袋にはチャックが付いていて便利だ。
【コスト感】
- インターネットなどでテニスボールを半分に切って使うとフォースペダルの代用になるといった情報もあるが、単純にテニスボールをわざわざ半分に切る作業は結構面倒ではないだろうか。それにテニスボールを持っていない場合は半分に切るために買いに行かなければならない。やはり面倒だ。また、耐久性の問題や効果的な反発力を得られるのかといった懸念もある。それに踏まれるために真っ二つにされるテニスボールが何だか不憫だ・・・。テニスボール1個よりは値段は高いと思うが、安心の3年保障付きだし、手っ取り早く地面反力を体感したいのであれば、ぜひフォースペダルの購入を検討して欲しい。
【デザイン】
- 特徴的なヘキサゴン形状と素材はイタリアの世界的に有名な生体力学の博士との長年にわたる共同研究によるもの。カラーもポップでかわいい。ちなみにフォースペダルはフランス生まれとのことだ。
【総合評価】
- フォースペダルはPGAツアーでも使用されているので、その効果は折り紙付きだ。私も実際に使用してみてヘッドスピードが明らかに上がったのを体感した。使い始めはスピードアップしたスイングに戸惑うかもしれないが、タイミングが合ってジャストミートした時の感触は圧巻。ぜひフォースペダルで地面反力を体感し、未知なる飛距離の世界へ。
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