黙々ゴルファーです。今回はパッティング練習器具『ザ・レール』のご紹介です。
ザ・レールとは
『ザ・レール』は、M.I.T.inc(エムアイティ インク)から発売されているパッティング専用の練習器具である。金属製のレールの上をボールが落ちないように転がすことができれば、正しいストロークを習得することができるとのこと。
ザ・レールの主な効果
- ストレートなスイング軌道が身に付く
- インパクト時のフェース面がスクエアになる
- 自分の癖が分かる(ひっかけ、プッシュ)
- 集中力が高まる
使用方法
- レールの細い方をターゲットに向ける
- レールの上の穴にボールをセットする
- ターゲットまでジャストタッチの強さでストロークする(強く打ちすぎない)
- ボールが途中で落ちずに最後まで渡り切れば成功(success!!)
使ってみた
『ザ・レール』は先の方の幅が段々と細くなっている。レールの上の穴にボールをセットしてストロークを開始する。
アドレスを取ると緊張感が急速に高まった。
細い。
圧倒的に細い。
アドレスしている状態でもボールが転がり落ちそうなのに、先に行くほどドンドン細くなっていく。
まるで定規。
この定規の上を転がすの?
「絶対無理だろ、これ・・・」(心の声)
レールのあまりの細さに面喰ってしまい動き出せなくなってしまった。
1メートルにも満たない距離にもかかわらずゴールが途方もなく遠くに感じる。
先が細いから余計に遠く感じるのかもしれない。
しかし、動きださなければ何も始まらないので意を決しボールを転がしてみた・・・
フェース面から放たれたボールが『ザ・レール』の上をボールが転がってゆく
「シュォー」という独特の金属音を奏でながら順調に進んでいく
ゴールまで一直線の転がり
が、しかし!!!
堕ちた
左に
俗に言う「ひっかけ」
インパクトでフェースが被ったか、ストローク軌道がアウトサイドインになったか、またはその両方。
この練習器具はかなり手強い。細いレールの上を毎回、毎回ボールを落さずに転がすなんて神業、まさに神の領域だ。
しかし、この緊張感は心地よい。
ノープレッシャーで漫然とボールを転がすだけの練習では飽きて集中力が持続しない。だが、これだけ難易度の高い練習器具を相手にする場合、全力の集中が必要になる。
ゴルフは常にプレッシャーとの闘い。特にパッティングはその最たるもの。
なので、普段からプレッシャーを感じる練習をすることは重要だ。
こうなったら成功するまで何回でも転がしてやる!
何回でも・・・!
っが・・・! ダメッ・・・・!!
落下!!
何回打っても途中で左に落ちる。ならばと微調整してストロークすると今度は右に落ちた・・・
私の場合、基本的には左側に落ちることが多い。ひっかけ癖があるということか・・・
思い返してみれば、コースでも左に外すことが多い。
そこで動画撮影で自分のパッティングフォームをチェックするとインパクト時に頭が目標方向に流れていることが判明。
そのため、体の軸がブレてアウトサイドイン軌道になっているようだ。
体のブレに気を付けながら何度もボールを転がし続けたが、どうしてもゴールにたどり着けない。
強く打てばゴールまで一気に渡りきることはできるが、それでは練習にならない。
あくまでもジャストタッチ。
最後のひと転がりでゴールに到達するくらいのタッチが求められる。
しかし、レールの上を転がすことばかり考えていると逆にストロークがぎこちなくなる。
レールの上を走破することはあくまでも結果でしかない。
本来の目的は正しいストロークを身につけること。完璧なストロークができれば必然、結果はついてくるはず。
結果を恐れず、勇気をもってストロークに集中。体の感覚を研ぎ澄ます。
集中・集中・集中
そして、その瞬間は唐突に訪れた。
何球打ったかなど、そんなことはもう覚えていない。(そもそも数えていない)
だが、ボールは確かにそこにあった。
ゴール
小一時間くらい打っていたと思う。
込み上げてきたのは達成感と安堵感。
やっと終わった・・・
使用した感想
とにかくシビアな練習器具だ。レールの上を渡りきるためには完璧なストロークをする必要がある。私の場合、今のところ10球打って2球くらいしか成功しないが、渡り切った時の達成感は半端ない。
ボールがレールの上を転がっていくときに聞こえる「シュォー」という金属音も心地よい。この音が途切れることなく最後まで聞くことができれば成功。
この練習器具は難しいがゆえにやめられなくなる中毒性がある。
評価
練習効果
レールの上からボールが落ちずに最後まで渡りきることができれば完璧なストロークをしたことになる。また、自分の悪癖がよく分かるので練習効果は非常に高い。
使いやすさ
床に置いて使うだけなので気軽に使用できる。レールから外れたボールがフローリングを転がると音がうるさいので、私はパターマットを敷いてその上にレールを置いて使用している。
全長1m、幅4cmくらいなのでゴルフバッグにいれて持ち運ぶことは容易だが、地面が平らでないと使用できないのであくまでも室内用の練習器具だと思う。
コスト感
ただの金属の棒に見えるが、歪みなく精密に作るためにはそれなりの手間とコストがかかるのだろう。
デザイン
鏡面仕上げになっているため少し指紋が付きやすいが、使用の際に気になる事はない。見た目は長い定規のようだ。
総合評価
最初は難易度の高さに面喰ってしまったが、成功した時の達成感が非常に大きいので挑戦意欲が掻き立てられる。この器具を使い、本番を想定しながら練習を重ねれば、プレッシャーのかかる場面でも乗り越えることが出来そうな気がする。
『ザ・レール』はこちらから購入できます。↓
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント